本日は祇園祭のクライマックスであります山鉾巡行です。
今年の山鉾巡行順は次の通りです。
長刀鉾→蟷螂山→孟宗山→山伏山→函谷鉾→占出山→綾傘鉾→伯牙山
→鶏鉾→保昌山→木賊山→油天神山→菊水鉾→郭巨山→四条傘鉾→
霰天神山→月鉾→白楽天山→芦刈山→太子山→放下鉾→岩戸山→
船鉾→北観音山→橋弁慶山→浄妙山→鈴鹿山→八幡山→鯉山→
役行者山→黒主山→南観音山の順番です。
私のいた場所は四条東洞院です。吉野屋の香が漂う場所!!
ここは、長刀鉾の鉾町界隈でいわゆる出発地点です。
9時に時間通り出発です。
唯一、生稚児が乗った山鉾で、この先の「麩屋町」に張られた「注連縄」を切
り落とすと云う重大な責務を負っています。
この「注連縄」は、神域との境界をあらわすもので、この「注連縄」を切り落
とす事で、神域へ進む意味があります。
また、この長刀鉾の鉾先には、疫病邪悪をはらう長刀を付けていて、巡行時
にこれらをはらって進む意味も込められていますので、長刀鉾はくじ取らずで
巡行の先頭を務めます。
2番目は人気の蟷螂山です。
カマキリが動く唯一のからくり仕立ての山です。
動いている姿は、「くじ改め」の地点で見る事が出来ます。
この巡行は約4時間かけて行われますが、最大の見せ場はやはり、四条河原町
の「辻まわし」でしょう。
いわゆる方向転換で、90度向きを変えるもので、約10t 近い鉾を割り竹に
水を掛けて滑りやすくし後輪を固定し前輪のみを90度左に方向転換する
もです。ここの場所は人気も高いので、おすすめのスポットではありますが、
テレビのインタビューに答えて方は、朝6時過ぎに場所取りしたようで、最初
の辻まわしまで約3時間半もただボーッとしていたようです。
結構外国人の方々も見学にこられているようで、ビデオやデジカメを片手に
撮影をしていました。
また、英語でワープロ打ちされたガイドペーパーらしきものをみながら、山鉾
の紹介文を読みながら見学もしていましたが、山鉾の名を記した幟は漢字
であって、その英文の紹介文は巡行通りの記述とはいえ、あくまでも英文
表記なので、今通り過ぎた山鉾を判別するのは困難を極めるもで、間違っ
た山鉾の紹介分を読んでいたので、そっと今はこれだよと、日本人の優しさを
こっそり披露しました。
今回の撮影はデジカメ2に対してフィルムが8という割合で撮影したので、
実際はフィルムの方がハッキリ撮れているはずです。
お稚児さんも200mmでバッチリ撮っているので現像上がりが楽しみでもあります。
実は私は京都生まれなのです。
第二赤十字病院で生まれて、幼稚園の制服の寸法まで採っていたのですが、
千里に引っ越した経歴を持ちます。その後、親の転勤や就職後の転勤や転職
で、いまはここ尻毛です。
祇園祭は、小さい頃の思いではちゃんとあります。
注連縄を切る麩屋町にはその昔、祖母の家があり、千里にいる頃は結構遊びに
行っていて、この祇園祭の日に、今はマツキヨですが、当時は布団屋さんで、
その2階の特等席で注連縄を切る瞬間と、今は行っていない、まかれた粽を
その2階で受け取った記憶があります。
また、今回は家と呼んでいる場所は、当時叔母夫婦と同居としていた場所で
現在も叔母夫婦の家なので、我が家です。
ここへ出向くと私はちゃん付けで呼ばれる唯一の場所で、いわゆるお襁褓も
変えて貰った方ですね。
なので、京都に行く際はどんなシーズンであっても予定さえ会えば何時でも
泊まれるところなんです。